開発虎ノ門コンサルタントの歩み

[1953〜]

社団法人日本開発技術協会

1)発電水力専門時代(昭和28 年~昭和31 年)
発電水力以外の委託業務はほとんどなかった。例外として東京都下水道の枝線設計、送電線測量があったが極めて小部分を占めたに過ぎない。この時代で手掛けた発電所の実績は、「大滝発電所実施設計(大畑営林署)S28.2」、「琵琶湖電源開発実施設計(滋賀県)S28.5」、「蓼科発電所設計(長野県)S28.12」、「瀬田川発電所実施設計(滋賀県)S29.11」、「田代川水力発電設計(宮古市)S30.5」、「大洞発電所実施設計(埼玉県)S30.11」などがある。
2)専門分野拡張時代(昭和32 年~昭和34 年)
発電水力関係は昭和33 年~昭和34 年に施行された埼玉県営大洞発電所の工事設計変更、検測等を最後に委託されることが無くなった。その一方で、発電水力の建設に付随する付替道路、橋梁、上下水道、地質等の知識と技術を拡張して、土木全般に亘る専門分野の調査設計を手掛けるようになった。この時代で手掛けた業務は、「環状八号線蒲田跨線橋設計(東京都)S32.7」、「若宮ポンプ場設計(東京都)S34.3」などがある。
3)分業時代(昭和35 年~昭和37 年)
昭和35 年池田内閣による所得倍増計画に象徴される重化学工業への設備投資が、爆発的に増加してきた時代である。それに伴い協会では道路、橋梁、上下水道等に加えて、製鉄所、製油所のプラント基礎の設計が増加し始め、専門分野を拡張して主に道路関係と橋梁・構造関係との分業時代に入った。