開発虎ノ門コンサルタントの歩み

[1953〜]

低周波解析技術開発

2001年(H11)

架橋された橋梁が交通量の増大、車両の大型化等により、時として、車両走行による騒音・振動の発生を生み、周辺に悪影響を及ぼす社会問題としてクローズアップされている。中でも人間の可聴領域から外れた低周波騒音は周辺の人々に不快感やめまいなどを誘発し、その対応方法はこれまで容易ではなかった。
特に低周波領域では騒音被害が推定できる振動数と音圧は現地での調査で明らかになるものの、その振動数と音圧がどのような状況で発生するのか発生源の挙動追究が出来ないため、その対策方法も見つからない状況であった。我が社では橋梁から発生する振動を橋梁の変形モードと振動周期の関係に着目・整理し、しかも通過する車両から力を受け、強制振動する橋梁床版から放射される空気振動を空気圧力に変換して振動音圧として推定する理論を確立して、この理論を応用した「走行車両による橋梁騒音解析プログラム」としたソフトウェアを開発した。