プロジェクトの紹介

コンサルティング

舗装マネジメントシステム構築

1.構築フロー

舗装マネジメントシステム構築フロー

 

2.道路舗装現況把握

①舗装の状況を把握する方法には,①国交省が直轄国道の評価に用いているMCI(舗装のひびわれ率,わだち掘れ量,平坦性から計算する),②世界銀行が融資額を決める場合に用いるIRI(国際ラフネス指数)が有る。

②都道府県の多くは,MCIを国道については3年で県下を一周りするように路線を決めて,県道については5年で県下を一周りするよう地域を決めた計測している。

③MCIはわが国で用いられてきた関係上,馴染みがあり,これを用いた舗装評価の文献も多い。しかし,我が国では,IRIに関する文献や実績が少ない。

④MCIは調査ロットにもよるが3~6万円/kmの調査費である。一方,IRIはその1/2~1/3程度になる。同一金額で計測延長が大きくなる。

⑤IRIによる舗装修繕箇所の判断とMCIによる判断の相関をある県道で求めた結果,IRIは適正に舗装修繕箇所を判断できることが明らかであった。

 

3.舗装劣化式(耐久性)作成

①舗装の評価を積み重ね,経年的な変化を把握して独自の舗装劣化式を作成する。

②直轄国道の3年程度目指した舗装劣化予測式がある。

 

4.道路修繕政策の決定

(1)維持修繕管理基準作成

①県民に提供する舗装のレベルを設定する(苦情が来ないレベルや妥当であると思われる損傷程度におさえるなど)。

(2)修繕優先順位付け方針決定

②舗装修繕の優先順位を表わす指標を作る(整備計画の地域の舗装は後,人家連担地域は先など)

③苦情対応と計画修繕の予算配分比率なども考慮の対象になる(計画修繕でマネジメントを行い,苦情対応で緊急補修を行うなど)。
④道路の立地条件によって舗装の役割が異なるのでこれらも反映するとよい(人家連坦地域での苦情はマンホールや構造物すりつけ箇所の段差が多い。優先順位にはこれを表わす指標などを入れると良い)。

 

5.シミュレーションプログラム作成

①修繕は,候補箇所と適用工法を比較しながら予算範囲で実施する。
②候補箇所と工法の組合せは無数にあり,先を見通した場合にどの組合せが有利であるかを知るのは人間の頭では容量オーバーである。
③政策を反映したシミュレーションプログラムの作成が必要で,これにより修繕箇所,適用工法,修繕時期の最適化を図る。

 

6.最適判断値の決定(LCC→最小,道路管理者費用→最少など)

(1)コストを定義する要素

①道路管理者費用
②利用者費用(路面悪化による走行費用増大)
③利用者費用(工事渋滞による時間損失増大)
④沿道住民費用(工事による環境悪化増大)など

 

7.管理計画妥当性検討

①シミュレーションの結果がこれまでの経験,舗装工学的な観点から妥当であるかを検討する。
②必要に応じ,優先順位付け方針や舗装劣化式を見直すことが必要である。

 

8.モニタリング

①管理計画と実際の事業執行との差異をモニタリングするとともに苦情発生の状況を分析する。
②分析結果は修繕政策や道路現況データの更新のデータとする。

 

9.結果を分り易く説明するのに必要な作業

(1)GISを利用した説明

①シミュレーションの結果を5年分程度搭載し,路面性状の変化状況を各年度ごとに色分け表示し,何時,どこを修繕するかを分かりやすく説明できるようにする。
②道路付図データや画像データをリンクさせ,問い合わせに対しては,事務所にいながら現況把握が容易なようにする。
③簡易設計ツールなどを搭載し,修繕事業の計画を容易にする。