技術フォーラム

<平成22年度 第23回技術フォーラム次第>

会 場 :豊島区立南大塚ホール
開催日 :平成22年11月13日(土)
司会進行:田中 嘉一、タイムキーパー:浅野 好則

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Ⅰ. 挨拶  上席執行役員 石橋 悟(10:00〜10:05)
Ⅱ. 開会の辞  専務執行役員 土井 俊二(10:05〜10:10)
Ⅲ. 技術発表の説明  司会進行   田中 嘉一 (10:10〜10:15)
Ⅳ. 技術発表「①~⑤」  (発表時間10分、質疑応答5分)

 

①矢板護岸形式のテラス構造について

設計部水工G 岩田 尚親(10:15〜10:30)

都内の某河川のテラスは、昭和49年の防災対策委員会によって、防潮堤護岸を地震や洪水に対してより安全で、水に親しめる緩傾斜型堤防およびスーパー堤防との一環として整備されてきた。近年は、河川環境に自然を求める住民の意向や震災面での対策がクローズアップされてきていることから、テラスが担う役割は、治水、まちづくり、歴史・文化、環境といった側面に、自然生態、環境、教育、都市防災機能(震災時等)、舟運等の新しい側面が加わった。本報告では、某自治体が独自に作成した緩傾斜型マニュアルについて、その設計手法について紹介する。

 

②橋梁のアセットマネジメントについて

社会システム部構造アセットG 内藤 雄介(10:30〜10:45)

高度成長期に建設された全体の約3割を占める橋梁は、20年後に供用年数50年を経過し、老朽化することが分かっている。国土交通省は、老朽化する橋梁が飛躍的に増大することによる修繕および架替えに伴う費用の増加に対応するため、「長寿命化修繕計画策定事業」を平成19年度に創設した。平成26年度以降において、市町村が修繕および架替えの補助を受けるには長寿命化修繕計画を策定した場合に限られる。計画の策定には、維持管理費用の縮減に繋がるアセットマネジメント手法を用いた内容を求められる。本発表では、市町村における長寿命化修繕計画策定の概要と課題について報告する。

 

③遊水地を利用した環境学習について

設計部水工G 山崎 竜太(10:45〜11:00)

私は昨年までの2年間、某振興財団に出向し、幅広い世代に対して遊水地に生息・生育する貴重な植動物の環境学習を指導していた。今回は、その学習の指導内容について紹介するとともに、この経験を生かし、現在担当している川の再生検討業務において考えた環境学習のカリキュラムの内容を報告する。

 

④既設橋脚の耐震性確保に着目した開橋の鋼床版化設計

社会システム部構造アセットG 西本 英生(11:00〜11:15)

某市における鋼単純非合成鈑桁橋(支間長15.0m×6連×上下線)は、昭和27年の竣功以来、拡幅や補修を重ね現在に至っている。現行基準に照合すると所定の耐力を有していないため、補修・補強対策が必須である。また、有害ヘドロを浚渫除去後、アスファルトマット敷設による封じ込め工事が実施済で、河床掘削が不可能な状況にある。このような背景の基、既設RC床版を鋼床版へ取り替えることで、「荷重軽減を図り、下部・基礎工の耐震補強を行うことなく耐震性能を確保」すると同時に「鋼床版の主桁作用による断面性能の増加を図り、主桁補強を行うことなく必要な耐荷力を確保』した事例を紹介する。

 

⑤歩道橋撤去計画の立案と撤去桁を有効利用した事例

関西支店技術部 岡本 司(11:15〜11:30)

高度成長期、道路橋が相次いで建設される中、歩道橋も同様に数多く建設された。一方、近年では歩道橋周辺の環境変化や少子高齢化などの社会情勢の変化に伴い、建設当時利用頻度の高かった歩道橋が現在では全く利用されずに放置されている状況が見受けられる。また、利用頻度が低下しただけでなく、歩道橋階段部分が歩道の残存幅員を狭くし、かえって歩行者に対し障害物となっているケースもある。本報告は近年の歩道橋を取り巻く状況を踏まえ、歩道橋の撤去に着目し、維持管理上撤去が妥当と判断される条件、歩道橋撤去工事の計画と施工状況、撤去した桁を有効利用した事例について紹介するものである。

 

⑥建設管理部の概要

執行役員 横田 務(11:30〜12:00)

 

昼食(12:00〜13:00)

 

⑦ 特別講演『高速道路の安全走行のために・・・』

中日本高速道路株式会社 名古屋支社 四日市工事事務所長 中川 和巳 (13:00〜14:00)

 

⑧ 会社からの報告

社長執行役員 山下 幹夫 (14:00〜14:15)

 1) 国土交通省優良表彰業務:大和御所道路南六条地区橋梁架設計画業務の概要

    執行役員 白鳥 愛介(14:15~14:30)

 2) 技術開発の紹介 

    a.ゲリラ豪雨対策(NHK首都水没15分放映、浸水対策事例)

    執行役員 國分 修一(14:30~15:00)

    b.IRI測定・路面評価

    社会システム部道路アセットG 小林 昭典(15:00~15:15)

    c.法面管理表示システムの開発

    社会システム部道路アセットG 溝口 祐司(15:15~15:30)

休憩(15:30〜15:50)

Ⅴ. 講評  執行役員 佐藤 純(15:50〜16:00)
Ⅵ. まとめ・「1)~5)」技術発表表彰  社長執行役員 山下 幹夫(16:00~16:10)
Ⅶ. 閉会