技術フォーラム

<令和元年度 第32回技術フォーラム次第>

会 場 :豊島区南大塚地域文化創造館:南大塚ホール
開催日 :令和元年10月26日(土)
司会進行:増田 大輔、タイムキーパー:漆畑 雄一朗

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Ⅰ. 挨拶  社長執行役員 諸谷 茂樹(10:00〜10:05)
Ⅱ. 開会の辞  専務執行役員 亀山 芳貢(10:05〜10:10)
Ⅲ. 技術発表の説明  司会進行   増田 大輔(10:10〜10:15)
Ⅳ. 技術発表午前の部「①~⑤」  (発表時間15分、質疑応答5分)

 

① 落石対策便覧改定に伴う落石対策詳細設計について

第二技術部道路技術課 角谷 隆志(10:15〜10:35)

落石対策工を設計する上で、必須の参考書である「落石対策便覧」が平成29年12月に17年ぶりに改訂された。この間に落石対策関連の工法や製品が多様になり、特に高エネルギー吸収対応型の製品が増加し、旧落石対策便覧では説明できないものも増加している状況である。今回の改訂における主な改定点として、落石対策施設の要求性能が明記され、高エネルギー吸収対応型の製品について実験による性能検証に関する内容が追加された。本報告は、某地域の斜面において対策検討を行った業務について、落石対策便覧の改訂に伴う留意点を交え当該業務を紹介するものである。

 

② 某高速道路会社における大規模更新事業

第一技術部構造二課 東海林 崇広(10:35〜10:55)

昨今我が国では高速道路の老朽化の進行が問題となっており、某自動車道の供用後経過年数は既に平均30年以上に達している。一部区間は供用から50年程度経過しており、更新工事が急務となっている。しかし、その交通量の多さや周辺環境および交差条件等の制約条件が大きな課題となっており、更新の実施は容易ではない。現在、社会的影響が少ない具体的な更新方法の開発が求められている。本稿では「社会的影響が少ない更新方法」を基本コンセプトとして、某自動車道の橋梁部における大規模更新事業についての設計検討事例を紹介する。

 

③ 歩道橋撤去に係わる関係者との合意形成に向けた調整方策の事例報告

第一技術部構造一課 入内嶋 直弥(10:55〜11:15)

高度経済成長期の交通安全対策として、全国で多くの横断歩道橋が建設されてきた。しかし、昨今の少子高齢化による利用者の減少、橋の老朽化による維持管理費の負担軽減等、社会情勢の変化により、利用頻度の低くなった歩道橋を撤去「減築」するという事例が増加傾向にある。これらの歩道橋撤去にあたっては、歩道橋の利用者である地域住民はもとより、公安、道路管理者、その他関連事業者との合意形成が必要不可欠である。本発表では、某歩道橋の撤去に係わる関係者との合意形成に向けた調整方策の事例について報告を行う。

 

④ 雨水幹線基本計画の水理特性に関する検討

第二技術部水工技術課 赤石 将人(11:15〜11:35)

近年、局地的大雨や集中豪雨により多発している浸水対策を目的とした雨水管整備が重要となってきている。某県では昭和49年の七夕豪雨以降、「総合治水対策」を進めており、被害は軽減されているものの、近年では平成15年度に大きな浸水被害が発生している。その浸水は内水はん濫による被害が多い状況である。対策は河川管理者(県)及び下水道管理者(市)が共同で浸水被害の防止を図るために平成22年に「某流域水害対策計画」を策定し推進している。本設計は雨水幹線を整備する上で認可計画、基本設計及び実施設計(基本計画)の流れを示すとともに、縦断線形の水理特性の検討を紹介する。

 

⑤ スマートIC開通報告 ― 開通に向けた工期短縮の工夫と課題 ―

建設管理部水戸作業所 丹野 雄介(11:35〜11:55)

東日本高速道路㈱で建設を進めていた、某スマートICが令和元年9月に開通した(ハーフ運用からフル運用への切替)。昨年7月にAランプの切替が終了し、問題なく進捗していた本工事であったが、ハーフ運用からフル運用への切替に必要なBランプの腹付け盛土と、それに伴って必要となるボックスカルバートの延伸工事の際に生じた施工上及び施工管理上の問題により工程に遅延が生じた。それにより、国体に合わせて予定されていた開通時期までに切替が完了しない可能性があった。本稿では、開通までに行った工期短縮に向けて取り組んだ事項について報告する。

 

昼食(11:55〜13:00)

 

Ⅴ 特別講演『PC橋の維持管理とプレキャスト化について』

埼玉大学 名誉教授・当社顧問  睦好 宏史先生(13:00〜14:05)

 

Ⅵ. 技術発表午後の部「⑥~⑦」  (発表時間15分、質疑応答5分)

⑥ 場所打ちコンクリート杭の施工における異径鉄筋の重ね継手の課題

建設管理部水戸作業所 春日 克憲(14:05〜14:25)

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の4車線化工事は平成30年3月30日に事業化されており、施工管理業務として、某IC区間を事業範囲としている。本日説明する橋梁下部工工事は、初の圏央道4車化工事であり、今後令和前半に整備される、某ICと連結することと周辺環境の宅地整備事業が進む前に着手するものである。本報告書は、当該工事で発生した場所打ちコンクリート杭の施工における、異径鉄筋の重ね継手の不具合事象について取りまとめ、今後同様の事象が発生しないよう水平展開することとし、特に現場施工管理業務のナレッジマネジメントを目的とする。

 

⑦ H29道示での詳細設計

関西支店技術部 課長代理 矢野 幸子(14:25〜14:45)

平成29年11月に道路橋示方書・同解説(以下示方書)が改定された。重要な変更点は「設計供用期間の明示」「性能規定の拡大」「限界状態設計法および部分係数設計法の導入」の3点であると考える。これ以外にも細部でいろいろな変更があり、具体的な変更点や設計手法について種々の講習会が開催され、私も受講した。しかし、長年にわたって許容応力度法で凝り固まった私の脳みそは、具体的な設計手法を理解する以前に、感覚的に理解しにくい示方書であると感じた。そこで、少しでもこの示方書を理解し、設計感覚を身に着けるべく、私なりに示方書について勉強をした結果を報告するものである。

 

休憩(14:45〜15:05)

 

Ⅶ 会社からの報告

1) 第20回 大阪府都市整備部優良建設工事等表彰業務『一般国道423号桃山台擁壁補修設計委託』

関西支店技術部 課長 岡本 司(15:05~15:15)

2) 入社社員の紹介および内定式 (15:15~15:40)

 

Ⅷ. 講評  専務執行役員 技術統括部長 白鳥 愛介(15:40〜15:50)
Ⅸ. 技術発表表彰  社長執行役員 諸谷 茂樹(15:50~16:00)
Ⅹ. 閉会