技術フォーラム

<令和2年度 第33回技術フォーラム次第>

会 場 :豊島区南大塚地域文化創造館:南大塚ホール
開催日 :令和2年10月17日(土)
司会進行:漆畑 雄一朗、タイムキーパー:池谷 忠

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Ⅰ. 挨拶  社長執行役員 白鳥 愛介(13:00~13:05)
Ⅱ. 開会の辞  専務執行役員 武田 弘次(13:05~13:10)
Ⅲ. 技術発表の説明  司会進行   漆畑 雄一朗(13:10~13:15)
Ⅳ. 技術発表「①~⑤」  (発表時間15分、質疑応答5分)

 

① 交通シミュレーションの概要と業務への適用

第二技術部 道路技術課 松原 夏生(13:15~13:35)

道路整備における渋滞緩和は、道路設計において重要な課題であるが、道路構造令による設計では限界がある。交通シミュレーションとは、渋滞の原因を取り除くための対策を採用した場合に、本当に渋滞が緩和されているのか、対策によって別の個所に問題が出てこないか等を事前に可視化するために用いられるものである。本報告では、広域道路網を対象とし、多数の車の流れを各路線・区間毎に確認するマクロシミュレーションと、マクロシミュレーションによって得られた交通量集中範囲を対象とした、渋滞対策の効果を個別の車の挙動を詳細に再現することによって確認するミクロシミュレーションについて、茨木県筑西幹線道路及び栃木県主要渋滞ポイント・県道小山環状線某交差点付近を題材とし、紹介するものである。

 

② 鉄道(つくばエクスプレス)近接橋梁設計の報告

第一技術部 構造二課 井上 弘睦(13:35~13:55)

インフラ整備と技術の発展向上が進む中、今後の新設構造物は機能的な制約よりも、既存の構造物との取り合いが、施工方法の制限だけでなく、構造物そのものに係わってくる場面が存在することが予想される。特に高架橋梁は、下部は交差道路や水路、上部は電線、地盤への影響が直角方向にも及ぶなど、数多くの制限が存在するケースが想定される。本稿では、歩道橋という機能上の制限が比較的少ないながらも、近接している鉄道(つくばエクスプレス)、交差している水路による制限などで、橋長、橋梁形式を決定した、即ち応力による設計ではなく制約による設計を行った業務を報告する。

 
 
休憩・換気(13:55~14:05)

 

③ 治水上の観点から見た河川横断橋の計画

第一技術部 構造一課 松澤 圭太(14:05~14:25)

近年、台風やゲリラ豪雨等の降雨による災害が頻発・激甚化しており、令和2年7月の九州地方を中心した豪雨において、球磨川に架かる道路橋の流失したことは記憶に新しい。河川を横断する道路橋では、通行車両や歩行者が円滑に利用するための使用性、地震等の作用に対する耐荷性確保に加え、河川の増水・氾濫に対する治水上の安全性が求められている。本発表では、名古屋市守山区~北区において、一級河川庄内川を横過する某道路橋を対象として、治水上の安全性確保に着眼した橋梁架替え計画の概要について報告する。

 

④ 地方自治体における修繕計画策定後の橋梁点検結果について

第一技術部 保全技術課 長谷川 基(14:25~14:45)

我が国の道路橋は約70万橋が供用されており、その多くが高度経済成長期を中心に建設され、老朽化による損傷の進行等による維持管理のコスト増加が懸念されている。平成26年度の道路法の改正により道路橋の定期点検が義務付られ、1巡目の定期点検が終了した。このような背景より、橋梁点検結果および補修・補強工事の実施状況を踏まえて長寿命化修繕計画が策定され、効率的な維持管理が進められている。本稿では、令和元年度より2巡目の定期点検が進められる中、当社が実施した長寿命化修繕計画策定業務に基づいた、補修の実施状況および定期点検結果からの課題を紹介するものである。

 

⑤ 築造から30年以上経過した不透過型砂防堰堤の改築基本設計について

第二技術部 水工技術課 野﨑 佐知子(14:45~15:05)

近年、集中豪雨や長雨などによる甚大な土砂災害が頻発している。特に、平成25年台風第26号(伊豆大島土砂災害)において尾根を越えて土砂とともに流木が流出した事例は、今までの想定を越えた災害であった。これを受けて改定された最新の技術指針は、流木対策や土砂管理計画等を強化したものとなっている。このような背景を踏まえ、千葉県では人命および財産等を土砂災害から守るため、技術指針改定前に整備された砂防堰堤について、順次調査に着手し、改築が必要な砂防堰堤に対する緊急改築の事業化を目指している。本稿では、本県において築造から30年以上経過した不透過型砂防堰堤の流木捕捉量不足等に対応した改築基本設計について述べる。

 
 
休憩・換気(15:05~15:15)
 

Ⅴ 会社からの報告

1) 会社からのお知らせ (15:15~15:25)

常務執行役員 営業統括部長 小野 久

2) 入社社員の紹介および内定式 (15:25~15:40)

常務執行役員 営業統括部長 小野 久

 

Ⅵ. 講評  専務執行役員 技術統括部長 武田 弘次(15:40~15:50)
Ⅶ. 技術発表表彰  社長執行役員 白鳥 愛介(15:50~16:00)
Ⅷ. 閉会