技術フォーラム

<令和5年度 第36回技術フォーラム次第>

会 場 :北区滝野川会館(大ホール・もみじ) 〒114-0024 東京都北区西ケ原 1 丁目 23-3
開催日 :令和 5 年 10 月 21 日(土)
司会進行:原 光彦、タイムキーパー:伊藤 達也

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Ⅰ. 挨拶  社長執行役員 白鳥 愛介(10:15~10:20)
Ⅱ. 開会の辞  専務執行役員 技術統括部長 武田 弘次(10:20~10:25)
Ⅲ. 技術発表の説明  関西支店技術部 課長 原 光彦(10:25~10:30)
Ⅳ. 技術発表午前の部「①~④」  (発表時間15分、質疑応答5分)

 

① 路冠水対策における道路流末排水の検討

第ニ技術部道路技術課 近野 友紀(10:30~10:50)

本業務は、茨城県境工事事務所管内の一般国道354号線と町道1-11号線との丁字交差点における冠水事象に対して、その要因の推察及び冠水対策を検討し、対策工事に必要な資料作成を行ったものである。当交差点付近は道路及び隣接地の排水が集中する地形となっている。また町道上流側にある大型工業団地の排水は、開発による流出量増加を考慮しバイパス水路(交差点を介さず近傍河川へ直接放流)が施工され、分岐桝により分流している状況であった。対策工については現地踏査、測量調査、流量計算等により冠水要因と考えられる排水施設を特定し、排水断面・勾配の改良を行う改修工事を提案した。

 

② 高速道路会社におけるⅡ期線橋梁検討~広島呉道路の事例~

第一技術部構造二課 東海林 崇広(10:50~11:10)

一般国道31号 広島呉道路」は、広島県広島市南区と広島県呉市を連結し、交通混雑の緩和、安全性の向上、物流の効率化、救急医療への支援など当該地域の活性化や県民生活の利便性の向上に資する延長約16kmの自動車専用道路である。当該路線のうち、広島呉道路の一部を構成する坂町から呉市までの延長12.2kmの区間について、当該地域における安全性や定時性の確保、産業・経済・観光の発展などを図るために、当該路線を2車線から4車線へ拡張する事業が実施されている。本稿では、4車線化に伴う橋梁設計事例のとして、西日本高速道路 中国支社 広島工事事務所が所管している当該路線内に架橋されている小屋浦高架橋Ⅰ期線に並列するⅡ期線橋梁の設計事例について報告するものである。

 

③ 既設下部構造を利用した人道橋の架け替え計画について

第一技術部構造一課  入内嶋 直弥(11:10~11:30)

木材を主材料とした小河川を横過する単径間の人道橋について、既設橋の点検結果及び老朽化のため撤去の判断に至った。しかし地元の要望により、人道橋として存続する(老朽化による架け替えをする)こととなった。発注者の要望として、架け替えに関わるコスト縮減の観点から、下部構造(既設護岸矢板)をそのまま利用する方針が示された。上部工は既設橋と同等以下の重量に留めることが求められた。このような条件より、上部工重量を考慮した主材料・桁高を抑えた構造形式の比較検討を行った。本発表では、部材軽量化に着眼して上部工主材料にアルミニウム合金を用いた人道橋の架け替え計画検討事例について報告する。

 

④ 橋梁の 1、2 巡目定期点検を経ての結果と 3 巡目定期点検に向けた展望

第一技術部保全技術課 松田 和大(11:30~11:50)

笹子トンネルの天井版崩落事故を契機に本格されたインフラメンテナンスは開始年である2013年から10年が経過し、その間に道路法の改正に伴い義務化された5年に1回の近接目視による定期点検は1巡目(2014年~2018年)を経て2巡目(2019年~2023年)に入り、最終年を迎えている。
本稿では1巡目定期点検の結果から生じた2巡目定期点検に向けての懸念事項を振り返るとともに2巡目における主たる変更点と新たに追加された新技術の活用の説明と事例紹介、さらに1巡目、2巡目を通して得た知見から2024年に開始する3巡目定期点検へ向けた今後の展望について考察する。

 

昼休み・昼食(12:00~13:00)

 

Ⅴ 特別講演「地域価値を高める土木デザイン」

国士館大学理工学部まちづくり学系教授 二井昭佳先生(13:00~14:00)

 

Ⅵ. 技術発表午後の部「⑤~⑧」  (発表時間15分、質疑応答5分)

⑤ 下水道総合地震対策計画の簡易診断における GIS の活用方法について

第二技術部水工技術課 鏑木 達也(14:00〜14:20)

近年の下水道事業は、新規に建設する時代から改築・修繕等の維持管理の時代に大きく移り変わっている。各自治体は下水道台帳システム(下水道GIS)を用いている。当システムは管路の諸元・施工年度・マンホールの諸元・管路の流下方式等の情報を地図と合わせて一元管理し、各下水道施設の情報を迅速に参照・検索・集計を可能としている。下水道総合地震対策計画(以下、総合地震対策とする)の簡易診断では、委託対象地域の現状把握・情報整理したうえで、下水道施設(管きょ・マンホール等)の耐震性能を評価し、耐震化の必要性について調査診断を行い今後の地震対策事業の検討を行う事を目的としている。本報告では、総合地震対策の簡易診断を行うにあたり、各自治体が管理している下水道台帳システムの使用方法及びGISソフトの活用方法について紹介する。
る。

 

⑥ 防護柵改修及び床版補強を行った橋梁設計例

関西支店技術部技術課 近野 啓太(14:20〜14:40)

橋梁上に防護柵を設置する目的は、通行車両の逸脱に伴う人的被害や物損事故、車両と歩行者間で生じる第三者の人的被害、及び歩行者・自転車の転落事故を防止するものである。このため、古くなった防護柵をそのまま放置しておくと、衝突した車両が橋を突き抜ける転落事故に発展してしまう為、防護柵の新設・取替えは重要な役割を果たす。また、防護柵の取替・新設後に事故が発生した場合、防護柵に作用する衝撃荷重によって床版に過度の荷重が作用することで床版の損傷を引き起こす為、床版の照査及び照査結果に応じ、補強を行うことが重要である。本稿はその例として、防護柵の要否、取替及び床版補強を行った橋梁改修設計事案を報告するものである。

 

⑦ 千葉圏央道建設工事における環境保全対策の一例の紹介

建設管理部千葉作業所 杉山 聖(14:40〜15:00)

橋梁上に防護柵を設置する目的は、通行車両の逸脱に伴う人的被害や物損事故、車両と歩行者間で生じる第三者の人的被害、及び歩行者・自転車の転落事故を防止するものである。このため、古くなった防護柵をそのまま放置しておくと、衝突した車両が橋を突き抜ける転落事故に発展してしまう為、防護柵の新設・取替えは重要な役割を果たす。また、防護柵の取替・新設後に事故が発生した場合、防護柵に作用する衝撃荷重によって床版に過度の荷重が作用することで床版の損傷を引き起こす為、床版の照査及び照査結果に応じ、補強を行うことが重要である。本稿はその例として、防護柵の要否、取替及び床版補強を行った橋梁改修設計事案を報告するものである。

 

⑧ 国道 298 号における電線共同溝工事の留意点

建設管理部千葉市川作業所 浅倉 奈津美(15:00〜15:20)

東京外かく環状道路(千葉区間)は高速道路部分を掘割構造とし、上部は国道298号及び環境施設帯として植樹帯、副道、自転車道、歩道を有している。千葉市川作業所ではこの内の自転車道及び歩道空間に電線共同溝を敷設する工事を行っている。本来であれば道路事業と合わせて電線共同溝の整備を行うことで、効率的に無電柱化が進められるはずだったが、国道298号及び副道の供用が優先され、電線の地中化が未完成のまま、今に至る。現場は供用中の道路であることから制約条件も多く、周辺住民への影響を最小限に抑える必要がある。本報告では発注から工事着手後の問題点等について紹介する。

 

休憩(15:20~15:40)

 

Ⅶ 入社社員の紹介および内定式

1) 入社社員の紹介および内定式 (15:40~16:00)

常務執行役員 営業統括部長 小野 久

 

Ⅷ. 講評  専務執行役員 技術統括部長 武田 弘次(16:00~16:10)
Ⅸ. 技術発表表彰  社長執行役員 白鳥 愛介(16:10~16:20)
Ⅹ. 閉会